大人はそもそも勉強のやり方がわからない!
「どうやって勉強したら良いかわからないんです…」
「まったく覚えられなくて勉強が進みません…」
「私は頭が悪いから…」
登録販売者を取ろうと意を決してテキストを購入してみたものの思うように勉強が進まず、時間だけが過ぎていく…。
できないのは頭が悪いからでも覚えが悪いからでもありません。やり方が間違っているからです。
この記事で私が何人ものパートさんを合格に導いた最短最速の勉強方法をご紹介します。
何冊もテキストを買う必要はありません。必要なものは3つだけです。しかもほとんど無料で手に入ります。何より私自身がこの方法で一発合格しています。
よくある間違った勉強法
- テキストを読み込んで綺麗にノートにまとめる
- 勉強会やセミナーなどに参加する
- 何冊もテキストを買ってみる
- 暗記シートを使う
- Youtubeなどの動画教材を観る
全て間違いです。初めて勉強する人はこれでは合格できません。
多くの人は短時間で効果を上げられそうな勉強法に飛びつきますが、そんなものが通用するのは一部の天才だけです。
私を含む大多数の凡人はまず基礎固めが必要です。そのためにはまず圧倒的な量です。
とにかく量をこなす。質や効率などを追求するのはそれからです。これを頭に入れておきましょう。
最強の勉強法に使用する3つの神器
試験問題作成に関する手引き
厚生労働省のホームページからダウンロードできます。最新版を使用しましょう。
試験問題の90%はここから出ます。しかも文章はほぼそのまま。コピペと言っても良いくらいです。
極端な話手引きを暗記すれば合格できますが、400ページほどあります。店長に内緒で印刷してください。
過去問
各都道府県のホームページから無料でダウンロードできますが、できれば全国の問題が一冊にまとまったものを購入すると良いでしょう。過去2年分もあれば十分です。
私はこちらを毎年購入しています。
蛍光ペン
大量に消費しますのでたくさん買ってください。色は統一したほうが良いと思いますので、どこでも買えるものがオススメです。
用意するものはこれだけです。ノートも暗記シートも必要ありません。本屋で「どのテキストが良いんだろう…」とフリーズすることもありません。本当にこれだけです。
実際の手順
例えば、昨年の東京都の試験には下記の問題が出ました。
【問001】
医薬品の本質に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- 一般用医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の情報を購入者等に適切に伝達するため、添付文書や製品表示に必要な情報が記載されている。
- 医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品である。
- 一般用医薬品は、一般の生活者が自ら選択し、使用するものであり、添付文書を見れば、効能効果や副作用等について誤解や認識不足を生じることはない。
- 検査薬の検査結果については、正しい解釈や判断がなされなくても、適切な治療を受ける機会を失うおそれはない。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(c、d)
これを手引きで探すと、選択肢1から順番に
18行目に
「医薬品は、効能効果、用法用量、副作用等の必要な情報が適切に伝達される」
と記載がありますのでまずここを塗ります。
少し飛んで21行目に
「製品に添付されている文書(添付文書)や製品表示に必要な情報が記載されている。 」
とありますのでここも塗ります。
次の選択肢2は
13行目に
「医薬品は、人の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品であり…」
とありますのでここを塗ります。まずはこれを試験1回分、120問やってください。
この方法の何がすごいのか
勝手に反復学習している
手引きを理解するためにはじっくり読み込むことが必要です。しかし、ただ読みなさいと言われて読めるほど面白いものでもありません。
この勉強法では、たった一行の文章を探すためにページを行ったり来たりし、ひたすら文章を読みながら探す過程を繰り返します。この過程が何度も繰り返されることで、まず脳が文章に慣れます。
また、何度もページを行ったり来たりすることで文章を何となく覚えます。
メチルエフェドリンは風邪薬でも痔の薬でも出てきます。「この文章はあそこでも見た気がする」と、脳内で点と点が線で結ばれます。
徐々に塗りつぶされていく達成感
最初は真っ白だった手引きが、どんどん塗りつぶされていきます。
塗られているところは探さなくても良いところですから、だんだん文章を探すスピードが上がります。自分の成長が目に見えてわかるため、挫折しづらくなります。
出たとこだけ探して覚えるから無駄がない
400ページある手引きの全部が出題されるわけではありません。絶対に出ないような箇所もありますし、見なくても良いページも大量にあります。
苦労して塗りつぶした手引きはあなただけの「出たとこだけノート」です。塗ってあるところだけ見れば良いのですから、こんなに楽なことはないです。
120問塗り終えたら解いてみる
120問塗り終えたら一度問題を解いてみてください。驚くほど解けると思います。
間違えた箇所は手引きに戻って確認し、もう一度解く。これをひたすら繰り返して数をこなしてください。
さらに効率を上げるために…
例えば、東京都の120問をやり終えたら次は西日本の120問、東北地方の120問など、別の過去問も同じように塗ってみてください。
似たような問題がとても多いのがわかると思います。手引きというのはそれだけ範囲が狭く、全国似たり寄ったりな問題が出ています。
探す→塗る→解く
という流れの中で、自然にインプットとアウトプットができます。しかも何度も、反復して。
まとめ
やることは本当にこれだけです。綺麗なノートもいりません。暗記シートも、大量のテキストも必要ありません。ただし根気が必要です。
でもそんなことはわかりきっていますよね。簡単にできるならこんなとこ見ていないと思います。
私が何人ものパートさんで実験して、合格させたこの方法。おそらく日本で私しか提唱していないと思いますが、一番簡単で確実な方法だと思います。
勉強の習慣化については下記記事をご覧ください。
今年初めて受けるから、何度も落ちている方、だまされたと思ってこの方法を試してみてください。
皆さんの合格を心から祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント