登録販売者を取ったなら絶対に扶養は外れるべき

扶養の範囲内で働けますか?

よく聞かれる質問ですが、可能です。ほとんどのドラッグストアは短時間の募集がありますし、「お子さんが学校に行っている間だけ働きたい」などの希望にも対応しています。でも、登録販売者になったらちょっと考えたほうが良いかもしれません。

当ブログでは、登録販売者を取得するなら社会保険に加入することをオススメしています。
実際に店長として数多くのパートさんを採用・教育した結論です。辛い話もあると思いますが、これが管理する側の本音です。

目次

扶養の範囲内で働くメリット・デメリット

そもそも扶養の範囲内で働くとは「扶養控除が受けられる範囲内で働く」という意味です。
所得に税率をかけたものが実際に納める税金ですから、扶養控除を受けると所得が減り、住民税や所得税の負担が軽くなります。

皆さんの場合は世帯主(ご主人)の扶養に入りますから、ご主人の税負担が軽くなります。
このあたりについてはわかりやすいサイトがありましたのでリンクを貼っておきます。
(参考:https://tokachi-job.jp/page.php?p=huyounai

メリット

  • 世帯主の税負担が減る
  • 扶養される人は社会保険料の負担がない
  • 世帯主の社会保険に入れるので保険証がある

デメリット

  • 社会保険から支給される傷病手当金や出産手当金の支給が受けられない
  • 厚生年金はもらえないので将来もらえる年金が減る
  • 扶養の範囲内=フルタイムは不可なので正社員で働き続けることは難しい
  • 勤務時間が短いため責任ある役職に就くことは難しい、評価されづらい

登録販売者なら扶養は外れたほうが得

前述したように、私は社会保険に加入することをオススメします。
まずは社会保険の加入条件を再度見ておきましょう。

社会保険の加入条件

これらの全てを満たす場合社会保険に加入することになります。

給与から社会保険料と厚生年金が引かれますが、労働時間や年収に制限はありません。手取りは総支給額の85%~90%ほどをイメージすると良いです。

ではなぜ、登録販売者として働くなら社会保険に加入することをオススメするのでしょうか。

理由1 登録販売者になると時給が上がる

時給アップ

企業にもよりますが基本時給+100円が相場です。研修中の場合は50円や30円が多いようです。
当然ですが時給が上がると給料が増えます。給料が増えると8万8千円以内に収めることが難しくなります。

東京都の最低賃金は1072円(2023年7月)です。
キリよく1100円として、1100円×80時間は8万8千円。もうギリギリです。

毎年年末になると「超えちゃいそうなので休ませてください」と言ってくるパートさんが何人かいますが、問題なのは有休を使えないことです。

当然欠勤扱いになります。欠勤が多いスタッフの評価は下がります。賃上げブームの影響もありますます扶養内に収めることが難しくなっています。

理由2 登録販売者になるのにお金がかかる

県によって異なりますが、受験料が1万5千円、販売従事登録料に1万5千円として3万円かかります。テキスト代などを含めると、登録販売者になる前から皆さんは赤字です。

仮にあなたが3万5千円かけて登録販売者になったとします。この3万5千円を、登録販売者になることで増えた収入で回収すると考えてみましょう。
登録販売者手当が100円のとき、

3万5千円÷100円=350時間
350時間÷月160時間=約2か月半

フルタイム(週40時間)なら約2か月半働けば回収できますが、週20時間勤務だとその倍かかります。週15時間、週10時間では…?さらに伸びます。

理由その3 研修期間が延びる

登録販売者の研修期間は最低24か月で1920時間の実務経験です。

月80時間×24か月=1920時間
時給1100円×80時間=88000円

これが最短のルートですが、時給1100円の場合はすでにギリギリです。
夜間割り増しや土日加給なども加味すると、月80時間働ける想定はそもそも無理があります。

これを半分にすると、

月40時間×48か月=1920時間

懲役4年です。研修期間が延びれば延びるほど、資格を取った意味を疑問に思い始めます。いつまで経っても独り立ちできず、資格が役に立っているという実感が失われていきます。

研修中というのは実務上無資格と変わりありません。一人で店舗に置いておくこともできず、一人で薬の接客もできません。当然責任者になることはできません。

研修期間が1年になるなど法改正の動きもありますが、研修はとっとと外れておくに越したことないのです。

そもそもショートタイマーの重要度が低い

ドラッグストアに限らず小売業界は万年人手不足です。

従業員のほとんどを主婦パートさんに依存し、正社員は店内に一人だけという店舗も珍しくありません。

人は欲しいのです。でもたくさんはいらない。8時から12時まで10人居るよりも、8時から17時まで3人のほうがありがたいのです。

8時から12時までしか働けないパートさんがいるとします。
出勤したら朝の品出しをして、ちょっとレジを打ったらおしまいです。新しいことを覚える時間も、それもこなす時間もありません。

でも、8時から17時まで働けるパートさんは時間があります。
午前中はレジや品出しで終わっても、午後から発注や売場作りをすることができます。登録販売者であれば薬の接客を通して常連さんに顔と名前を売るチャンスがあります。

これからのドラッグストアはどんどん人手が削られていきます。すでに数より質に舵を切っているのです。

少数精鋭で効率的な店舗運営というのが、業界共通の合言葉になっています。たくさんのショートタイマーは必要ない。これが現実です。

まとめ

「登録販売者です!」と応募してきて、よくよく聞けば研修中…誰でも取れるようになったが故の弊害かもしれません。

せっかく資格を取ったなら、しっかり稼いで最短で研修を終えましょう。
扶養内であることを負い目に感じたり、収入をコントロールするストレスとも無縁です。自分で食べていくことができれば、世帯主の収入に依存する必要もありません。

お子さんが小さい、持病があるなど、長く働けないもろもろの事情は承知しています。そういった個人的なことは各々で相談していただくしかないですが、実際に店長として勤務している者の認識を知っておくことは今後のためになると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

今後も心を軽くするための情報を発信していきますので、ブックマークとランキングクリックをお願いします。
ブログランキング・にほんブログ村へ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

貧困家庭で生まれ育ち無事メンヘラ化。自傷行為と自殺未遂を繰り返した結果生き残り、

「一度死んだのだからあとは好きに生きよう」

と決意。
現在は悩み相談アプリで皆の悩みを聞きながら、心が軽くなるための話をしています。

コメント

コメントする

目次