こんにちは、手品店長です。
私が地獄のメンヘラ期から不死鳥のように蘇ったとき、周囲には私を助けてくれる友達や恋人がいました。
世界は辛い事ばかりで、死んだほうがマシだと思っていた私を救ったのは、昔からよく知っている人たちでした。
時に助けを求め(金銭的にも…)、時におせっかいや施しを受けたりしながら、何とか社会復帰を果たす過程は下の記事に書いた通りです。
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ネット上ではよく、こういう支えてくれる人のことを「理解のある彼くん」と言ったりします。
「理解のある彼くん」に腹を立てる人たち
SNS特有の空気感とか、文章や漫画が悪い方向に影響している可能性は確かにあります。私はTwitter漫画や、メモを貼り付けたお気持ち表明は一切見ないことにしています。
発達障害や精神疾患など、様々な理由で生き辛い人たちがいる中で、一部の人だけが「理解ある誰かの助け」を得ている。
自分にはそんな人はいないし、今までもこれからも孤独なのに…。あなたは恋人や友人がいるから私よりマシ。
私のほうが辛い。私のほうが悲惨。私のほうが可愛そう。
ようするに言いたいことは、「友達や恋人がいるくせに死にたがるな」とか、「その程度の絶望しか味わってないなんて…」とか、「結局あなたは陽キャで人生楽しめてるんでしょ?」と言ったところでしょう。
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少し前に、自殺を止めて感謝状をもらった女子高生が叩かれたことがありました。発端となったポストもかなり悪意のある切り取り方でしたが、結構な賛同者がいたことは特筆に値します。
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自分の現状を変えようとするよりも、「楽しそうな人間全てが気に入らない」という方向にエネルギーが向いているような気がしてなりません。
助けてもらうのにも努力がいる
「私の苦しみは誰にも理解されない」という気持ちはとてもよくわかります。私もそういう時期を過ごしました。
目に映るもの全てが灰色で、楽しさも喜びも見いだせない時期がありました。
あなたは頭が痛いとき、その痛みを100%医者に伝えることはできるでしょうか。
ズキズキ、ガンガン…後頭部が痛いのか、側頭部か、目の裏か。医者があなたと一体化したように理解できるでしょうか。
頭痛というありふれた症状ですら、他人に理解しきることはできません。
であれば、より複雑な「生き辛い」「死にたい」という感情を他人に理解することなど到底不可能です。
医者に自分の症状を伝えるように、助けてほしいときは「助けて!」と声を上げなければいけません。助けてもらうのにも努力がいるのです。だって、人の痛みは目に見えないし、他人は思ったよりあなたを見ていないからです。
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そして、こと社会生活において人は悩みや苦悩を表に出しません。出しても良いことがないからです。
疎まれるし、かまってちゃん扱いされたり、厄介者だと思われるからです。
元気に見えるからと言って、その人が人生楽しめているとどうしてわかるでしょう。目で見た物が真実とは限らないのです。
これが事態を複雑にします。無理解な他人と、理解されようとしない自分の間で、孤独と絶望だけが強まっていきます。
「理解のある彼くん」にイライラしないためにやること
①SNS、ネットに触れる時間を減らす
SNSの罪は、格差や環境の違いを明確にしてしまったことです。恵まれない自分と、恵まれた他人の立ち位置の違いを見て絶望します。
でも、他人が本当に恵まれているかなんてわかりません。ネットの情報を見極めるのはとても難しいので、苦しむくらいならそもそも触れないことをオススメします。
繰り返し述べていることですが、X(旧Twitter)は魔界です。情報の取捨選択が苦手な人や、書いてあることを真に受けがちな人は特に注意しましょう。
②自分の交友関係を洗い出す
大親友の彼女の連れ、パスタ作ったお前、家庭的な女、守りたい女…これ全部同一人物だって知ってました?
今友達や恋人がいないとして、そもそもどうしていないのでしょうか。あなたに愛想を尽かして離れて行ってしまったのでしょうか、あなたが勝手に離れたのでしょうか。
私はコミュニティが変わるたびに連絡先を全消しするクセがあり、連絡が取れないけど会いたい人が何人かいます。
こうして失った友人は数知れません。SNSの時代になっても再会できない人なんてザラにいます。
友人知人、頭に思い浮かぶだけ書き出してください。連絡が取れる人も取れない人も、とにかく顔と名前を思い浮かべて書き出してください。もちろんリストの1番最初には手品店長と書くのをお忘れなく。
本当に天涯孤独で誰にも助けてもらえないか、頼る人は一人もいないか、世界中が自分の敵か、これでわかります。
全ての答えはNOです。なぜならあなたもまた、特別な存在だからです。
③思い切って助けを求めてみる
リストは書けましたか?たくさん浮かんだ人もそうでない人も、あなたの周囲には意外とたくさんの人がいることに気づいたと思います。
では、そのリストの中で連絡の取れる人に、LINEでも電話でも良いのでこう伝えてください。
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「会って話したいんだけど、来週の〇曜日(あなたの空いてる日でOK!)空いてる?」
ポイントはその連絡で日時を決めてしまうことです。「今度会おうよ!」の今度は永遠に訪れませんので、予定はさっさと決めてしまいましょう。
おしゃれなカフェやレストランでなくても良いので会って、話す。できれば食事をしながら。
温かいものを口にして気分が悪くなる人はいません。同じものを一緒に食べることのパワーを感じてください。
④秘密結社リトルダンサーに相談する
最近、新メンバーのゆかりがリトルダンサーの公式Xアカウントを運営してくれています。
SNS嫌いの手品店長に代わって頑張ってくれていますので、是非フォローしてくださいね。(宣伝)
もちろん、手品店長に相談しても大丈夫。お問い合わせフォームやX、ブログのコメント欄でいつでも受け付けています。
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助けは求めなければやってこない
「一人で苦しんでいるとき、誰かが察して手を差し伸べてくれる…」
そういうことを望む気持ちはとてもよくわかります。私はそれを叶えるために、秘密結社リトルダンサーを作りました。
どんなに孤独を感じても、どんなに世界が遠くても、我々リトルダンサーは常にあなたのそばにいます。
…
…
…
というのは理想論で、実際はそうもいきません。
よく考えれば当たり前のことですが、今まであなたは「察して」誰かを助けたことがあるでしょうか。1回か、2回くらいならあるかもしれません。
元気に見えても、その瞳の奥に底知れない悲しみや憎しみを携えた人は存在します。そういう相手に対して、自ら察して手を差し伸べたことはあったでしょうか。ただならぬ事情を感じ取って、寄り添ったことはありますか?
あなたが他人に興味がないように、他人はあなたに興味がありません。
ここはしっかり認識してください。
友達であれ恋人であれ、思ったより心の距離は遠いのです。だからこそ、近くにいる努力はしなくちゃいけないし、会いたい人にはすぐに会っておくべきだし、電話をするべきなのです。
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そして、助けてほしいと思ったら声に出さなければいけません。
勘違いしてほしくないですが、Xでフォロワーに「しんどい、辛い、死にたい」とつぶやくのは助けを求めたことになりません。寄って来るのは大体変な人なので、やめてください。
助けてもらう努力を怠って、「あの人は理解のある彼くんがいるから…」とイラ立つのはやめましょう。
あの人は理解のある彼くんに「助けて!」と言えたから、助けてもらえていることを忘れないでください。
最後に
秘密結社リトルダンサーのモットーは、「あなたの隣に、おせっかいなやつら」です。
これを読んでいるあなたの隣にも、個性的でちょっとアホなおせっかい野郎が座っています。
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勇気を出して、助けを求めてください。そういう人のために、我々は存在します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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