こんにちは、手品店長です。
なんだか最近、あいつの様子がおかしい気がする…気になって呼び出してみると、ぽつりぽつりと話し始めた。
友人であれ同僚であれ、こういう経験のある方は多いと思います。それにはある程度の関係の深さであったり、信頼関係が必要です。
その上で、悩める人の話を聞くにはいくつかのコツがあります。今日は私がいつも使っているコツをシェアします。
この記事を参考に、皆さんも身近な人に少しのおせっかいを。秘密結社リトルダンサーの提供でお送りします。
様子がおかしい人を見つけたら
羽毛のように軽く声をかける
無事か
私はこれをよく使います。
他に「元気か」とか、「大丈夫か」のパターンもありますが、ほぼ「無事か」と声をかけます。これなら大げさにならないですし、発する言葉も少なく済みます。
コツは「おはよう」くらいの感じで「無事か」とサラっと言うことです。できれば他人には聞かれないよう、本人にだけ伝わるボリュームで言いましょう。
これの良いところは、相手も何となく察することです。
「あ、そう聞かれるように見えてるんだ(見てもらえてるんだ)」
と思ってもらえれば、こちらに準備があることが伝わりますし、いざ悩みを打ち明ける時の抵抗を減らすことができます。
ちなみに、「無事です」と答える人は無事でないことが多く、「え?」とか「何ですか?」と聞き返す人は無事なことが多いです。関係性や性格にもよるので過信は禁物ですが、参考までに。
無事じゃなかったとき
無事だったならそれで話は終わりですので、無事でなかったときの話をします。
①無事ではないが話してくれなさそうなとき
さて、話してくれなさそう、または話したくなさそうなときはどうしたら良いでしょうか。
ここで大切なのは、話すかどうかは相手が決めるということ。
話してくれなかったからと言って落ち込む必要はありません。信頼とか仲良しとは別問題だからです。
このとき、あなたの出せるカードは2つです。
- 「何かあったら言ってね」と伝え、その後も気にかけておく
- 「変なこと聞いてごめんね」と伝え、気にしないでおく
「話してくれないなら良いや」と拗ねるのではなく、あくまでも相手に任せるという姿勢が必要です。
つまり「私はいつでもあなたの話を聞く用意があるよ」と伝えることを前提に、それをそのまま言葉にすれば良いのです。
そして、これが難しいところですが、気にしないと決めたら気にしないでください。相手が大丈夫だと言って話してこないなら、それは大丈夫だと判断してください。
話すかどうかを決めるのは相手です。
②無事でなく、話してくれそうなとき
環境を整える
できれば二人きりで、邪魔の入らない環境を用意しましょう。空き部屋や倉庫、親しいならお互いの家でも良いでしょう。
カフェは人の目がありますが、周囲の雑音がかえって話しやすくするかもしれません。
会って話すのが難しければ電話でも良いですが、家人や周囲の人に聞かれないようにしましょう。噂話や人の悩み事が好きな人は存在します。それが自分の家族でないことを祈ってください。
口外しないことを約束し、それを守る
話してくれた内容は絶対に口外してはいけません。悩みや秘密を話すことは、恥部を晒すに等しいほど勇気が必要な行為であると、強く認識してください。
友達だから良いだろうとか、上司部下だから共有しなきゃとか、そういう考えは捨ててください。他に協力者が必要であれば本人が自力で探すか、そう言ってきます。
相手と自分を同一視しない
人の悩みを聞いていると、それに持っていかれてしまう人がいます。お人好しで世話焼きで、共感性が高く、人の影響を受けやすい人です。
相手の話は相手の話ですので、自分と同一視しないでください。「自分だったらどうするだろう…」とか考えるのはやめましょう。自分に起きたことではないのですから。
共感はしたほうが良いですが、相手と自分を重ねて同調するのはやめましょう。相手の悩みがあなたに害をなすことはありません。
いざ話を聞くときのコツ
環境も整えて、いざ話を聞こう…の前に、話を聞くときのコツをいくつか挙げておきます。
①否定をしない
悩める人は視野が狭くなりがちで、目の前の問題で頭がいっぱいになっています。
それほど大ごとでないようなことでも大げさに捉え、必要以上に怯えたり、恐れたり、批判したりする傾向にあります。
それでも否定しないでください。
どんなに考え方や言っていることが間違っていると感じても、ただ「ふんふん」と聞いてください。悩める人にとって、否定されることは自分を否定されるのと同じです。
②肯定もしない
例えば、職場で嫌な人がいて困っているという話を聞いているとします。そこで「そうだよね!わかるわかる!」と肯定するとどうなるでしょうか。
悪口大会が始まります。
ここで大切なのは、必要なのはあくまで「受容」であるということです。
つまり、「あなたはそう思うんだね」と受け止めてあげるだけで、否定も肯定もしないということを意識してください。
③求められるまでアドバイスしない
男性が女性の悩みを聞くときに特にありがちなのがこれです。
男性は基本的にアホですので、女性に頼られると全力で役に立とうとします。状況を分析し、的確なアドバイスをして、問題を解決しようとします。
アドバイスは求められるまでしないでください。「どうしたら良いですか?」と尋ねられたときのみにしましょう。
④話の途中で割り込まない
相手が話し始めたら、いったん最後まで吐き出させてください。途中で割り込んだり、質問や判断をしないでください。
どんなに意味不明でも、全て吐き出させてください。それだけでスッキリして帰る人もいます。
会話にはリズムがあります。
慣れてくると相手の「一息」のタイミングがわかりますので、そこで質問すると良いでしょう。慣れるまでは「聞いても良い?」と一声かけると親切ですね。
最後に
身近な人が悩んでいると知ったとき、多くの人は力になろうとします。でも、どうすれば良いかは学校では教えてくれません。もちろん会社でも教えてくれません。
みんな人の話の聞き方を知らないので、世の中には「聞いてほしい人」が溢れています。人の話をちゃんと聞くということは、意外と難しいものです。だからこそ、聞く能力の高い人は重宝されます。
悩みなんてないほうが良いに決まっていますが、大切な人が悩んだとき、力になれるのはあなたです。あなたも誰かの、おせっかいなやつらに。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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